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大分・国東半島
大分県国東市・杵築市・豊後高田市
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(大分の観光振興パンフレット「ツーリズムおおいたぐるり」より抜粋) |
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大分県の北部(北九州寄り)の国東半島を勝手に紹介します。
国東半島
大分の北東部で瀬戸内海の方向に丸く海に出っ張っている所。 大分空港がある所と言えば分かりやすいだろうか。
この国東半島は海と山の両方に恵まれている。 昔、仏教文化や海運文化など高度な文化を誇っていた。 国東半島の中央には両子山(721m)がそびえ、その周辺に非常に多くの寺が存在する。
ちなみに、昔の寺は学問の機関でもあったことを考えると国東の住民は学問に熱心であったことが想像できる。
最近では国東半島の根本にある宇佐市と国東半島の各市をカバーする広域連携が進んでおり、それらのエリアを 「森羅万象の国」 としてアピールしている。宇佐神宮と六郷満山の仏教文化は世界に誇れるものであり、今、正にそこにスポットライトが向けられようとしている。
国東半島の海沿いを走る国道213号線は、昔、鉄道の路線であった。 20年前頃までは駅跡がまだ残っていた。また、その名残で、国東半島の南側、南こうせつさんが住んでいることでも知られる杵築市にあるバスセンターの名前が
「杵築市駅(略称、市駅)」 だったりする。 この鉄道は、台風で線路が流されたことが最大の要因となって廃線に追い込まれたようだが、もし、今でも残っていて、ゆふいんの森号のようなレトロ調の列車を走らせたら風光明媚な国東半島の観光に彩りを添え、国東半島の観光が便利で、また、大分空港から別府や大分市街へのアクセスが便利だったろうになあと思う。
ちなみに、福岡(天神・博多エリア)―国東市間のアクセスに関する私の意見は、福岡市−国東市間のアクセスをご参照ください。
大分空港
大分空港は、浜および沖の一部を埋め立てて作った半海上空港。
大分空港〜大分市街へは、別府湾を突っ切って行くホバークラフトという水陸両用の珍しい乗り物で結ばれているが、このホバークラフト、海がないでいる時は海面を滑るように誠に心地よく短時間で移動することができるのだが、海が荒れると非常に乗り心地が悪い。
それに、すぐに運行停止になる。 おまけに、ホバークラフトの乗車券は大人片道 2,750 円とかなり高い。
ここのところ米国発の金融危機で、世界的な大不況に突入する気配(2009年が最悪になると見る向きが多い)だし、それに、大分というのはキャノンのデジカメ製造を担当している大分キャノンに結構依存しているだろうから、この不景気に伴うデジカメ需要の落込みで、大分の経済も冷え込むものと予想される。
そんな中で、運賃が高額なホバークラフトは敬遠されるようになり、ホバークラフトは運行停止に追い込まれるのではなかろうかと見ている。 空港特急バス(エアライナー)の方がより確実で安いですからね。
ところで、この大分空港、稼働率がメチャクチャ低くて、終電ならぬ終飛行機の時間がムチャクチャ早い。 路線も本数も少ない。 おまけに、大分空港を離発着する飛行機の航空券は、福岡空港を離発着する飛行機の航空券として格段に高いということも加わり、大分に住んでいる人がわざわざ福岡空港を利用するケースが多々ある。
大分駅から高速バス「とよのくに」を使うと、2時間ちょっとで、しかも大人片道 3,100 円 と、ホバークラフトとさほど変わらない料金で大分から福岡に行けてしまうし、更に言えば、高速バス「とよのくに」やJRのソニックなどには4枚回数券があり、これを使うと高速バス「とよのくに」だと1枚あたりたったの
2,000円+福岡地下鉄250円の計2,250円、JRのソニックでも1枚あたりたったの 2,500円+福岡地下鉄250円の計2,750円しかかからないのだ。だから、カップルや友人と旅行するのであれば、それら回数券を使えば非常に安く大分−福岡を往復できてしまう。
福岡発着の航空券は安いから下手をすると、トータルで考えた場合、大分空港を使うよりも福岡空港を使った方が安く旅行できてしまう。 更に言えば、同じ大分でも日田寄りは一層福岡空港に近く、大分空港を利用するメリットが全く無いので、それらの地域の大分県民は、よほどの理由が無い限り福岡空港を使う。
大分の行政や大分空港の関係者は、この現状を踏まえ、もっと大分空港が使われるようになるよう工夫すべきだ。 多額の税金を投じて作った空港が効率的に利用されていない姿は、正に箱物行政の象徴である。
せめて、罪滅ぼしに、大分空港の稼働率がアップするよう真剣に取り組んでいただきたい。
中津や宇佐寄りの大分県民は平成18年にオープンした海上空港の新九州空港が近いので、現在不便である公共交通機関による空港アクセスが鉄道整備等で整備されると、そちらを利用した方が便利となるため、今まで大分空港を利用していた人が新北九州空港利用にスイッチするだろう。
※ 新北九州空港は北九州の中でも大分に近い。海上空港で夜間の離発着もOKという強みもある。現在はJR鉄道が空港に乗り入れておらず、沖合に離れている空港までのアクセスに時間がかかるため不便だが、JR鉄道が空港に乗り入れるようになるのは時間の問題だろうから、やがてその不便さは解決されるであろう。そうすると、ただでさえ少ない大分空港の利用客が更に新北九州空港に奪われることになると考えられる。行政の無策により、大分空港は利用客が減って便数が減って航空券の料金が上がって。。。という悪循環に拍車がかかるものと考えられる。
もし、昔あった国東半島の鉄道が空港あたりまででも残っていたら、北海道の札幌−千歳空港間のように大人片道 1,000円程度で高速に結べ、わざわざ福岡空港に行かずに大分空港を利用する人が多い結果になったろうになあと思う。残念!
打開策は、国東市の大分空港の近くに筑波学園都市のような大規模な都市を作って、大分市、別府市に次ぐ第三の中核都市にすることしか無い。今だったら空港の近くの土地は二束三文でタタキ売られている。昔、値上がりを期待して大分空港周辺の土地を買いあさったブローカーが、大分の行政の無策に失望し、また、土地保有にかかる税金に耐えられず、どんどん手放しているからだ。それらの土地を低価格で買い取って、一大開発をやったら宜しい。そして、10年間税金を取らないとか、優遇措置をドンドンやれば宜しい。そうすれば、大分空港の近くに進出する企業も多いだろうし、そうすれば、それらの企業に勤める人も増える。大分空港の近くに人が多く住んでいれば大分空港を使う人も増える。高速鉄道で空港と別府市と大分市を結ぶより低コストで確実に大分空港の需要をアップさせることができる。
宇佐市
国東半島の付け根で北九州寄りの所には、宇佐神宮で有名な宇佐市がある。 宇佐はアルファベットで 「USA」 なので 「USAへようこそ!」 などというダジャレ看板があったりする。
あと、そこからちょっと東に行くと、豊後高田市があって、昭和レトロの街として脚光を浴びている。 更に東に行くと、瀬戸内の雰囲気が濃くなる国東地域(間もなく国東市となる)があるが、ここら辺はなんと言っても、豊後水道のおいしい魚が売りである。銀太刀(ギンタチ)という太刀魚は本当に美しい。 (つづく)
国東から生まれ世界に羽ばたく翻訳会社 |
今から10年以上も前、翻訳会社ソリュテックは国東半島の東側、とみくじマラソンで知られる富来で産声をあげた。翻訳会社ソリュテックはインターネットをフル活用して遠隔地で翻訳を行った先駆者である。尚、試行錯誤の中、現在では実際の作業は福岡で行っている。翻訳会社ソリュテック |
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